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ファタモルガーナの館

2014.03.15 Sat

ファタモルガーナの館ファタモルガーナの館
(2013/01/25)
Windows

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「ファタモルガーナの館」の感想です

実はコチラの作品を知る切欠になったのは
ニコ動の某有名 訛り実況者さまが
PLAYISMで公式 単発実況をされた事でした。

作品の雰囲気とか物語が気になってたのですが、
CS化されるだろうな、と思って待っててたのですが、
それでもずっと先の事だろうと思って パケ版ですが、購入しました。

こちらは一般同人ゲーです。
私は同人には縁が無く、同人誌も購入した事も無い上に
あまり興味が無いので
※コミケも参加した事無い上にコチラもあまり興味無いです※

若干 抵抗はありました。

同じく同人ゲーの「うみねこのなく頃に」も気になってても
ずっとCS化を待ってた位ですしw
PS3化された時は滅茶苦茶嬉しかったですw

元々PCゲーはあまり好きでは無いんですよね
家庭用ゲーム機みたいにスイッチをパチンと入れるだけで
スタート出来る手軽さが無く、
長時間PCの前に座ってなきゃいけないのが辛いです。

もちろん、良PCゲーは沢山あり
必要に迫られた場合は購入・プレイはあります。
(R18の乙女ゲーとか、声優さん目当てだとか)


こちらの「ファタモルガーナの館」もPS3か、
VITAにそのまま 移植、CS化して欲しいですね。


【システム】
ノベルゲーです。

全年齢対象ですよ!
なんか「PCノベル=成人向け」と勝手に印象付けてらっしゃる方も居るのでw

なんとなくプレイしてる時に
「ニーア レプリカント」っぽいなーって思いました。
選択肢画面の雰囲気やら 音楽とか。

製作者のインタビューを読ませて頂いた所、
やはり「ニーア」を意識されたそうで
やっぱり!!( ゚∀゚)とニーア好きな私は嬉しかったですw

ニーア レプリカント(特典なし)ニーア レプリカント(特典なし)
(2010/04/22)
PlayStation 3

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「ドラッグオンドラグーン」も意識されたそうで、
インタビューを読んでDOD3の音ゲーがクリア出来てないトラウマがw

「ファタモルガーナの館」の音楽が好きな方は
ニーアの曲も好きになれると思いますので、視聴とか
色々聴いてみて下さい♪
ニーアの中では「イニシエノウタ」と「魔王」がお気に入りです。

あと、若干デザインが「ルールオブローズ」にも似てる気がします。

RULE of ROSERULE of ROSE
(2006/01/19)
PlayStation2

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公式のQ&Aで攻略法とか書かれてるので
攻略はそちらを参考にしました

演出とかのこだわりが凄くて作品として
全体的に綺麗だなと感じました。

ジャンルは何なんでしょうね?
初回プレイの印象はミステリーか、ホラーなのかと思ったら
読み進めて行くうちに印象がどんどん変わっていくので
他の方にお勧めする時にどういうジャンルか上手く伝えられないのがもどかしいw


【シナリオ&キャラクター】
読み進めて行くうちに 引っ掛かった事、疑問に思った事が
回収されていくのは 読んでいて気持ちが良かったです。

あと、色々 何度も騙されましたw

パッケージでも分かるとおり、
いわゆる「萌え」系や「アニメ」系の絵では無く、
作品の雰囲気に凄く合ってて好きでした。


下記にネタバレ感想を書いてます。


【不満】
製作者サイドはあえて こういうアプローチをしたらしいのですが、
時代や絵に合わない会話の中での現代語は
ちょっと 受け付けられませんでした。

「スルー」「イケメン」など。

あと、キャラ感想でも言ってると思いますが、
エメがのうのうと幸せに生きてるというのが 納得いきませんでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて同人ゲーに手を出しましたが、
本当に素晴らしい作品だと思いました♪

読んだ後の虚無感というか余韻というか
読み手が腑抜けになってしまう感覚は良いですねw

読み物ででそういう 読み手が抜け殻になってしまう位の
印象を植え付けてくれる物に中々 めぐり合えて無かったので
私は満足です!

こういう強烈なメッセージを含んだ作品を読んだ後
考察サイトを巡るのが好きだったりするのですが、
今回の「ファタモルガーナの館」はそれが無くて凄く残念です・・・。

そして、是非CS化して欲しいですねー
VITAとか手軽にプレイしたい・・・・

なんか、FDとか望まれてるっぽく
公式サイドも乗り気みたいなのですが、
本編がここまで 綺麗にまとまってるので

FDとか続編は無くとも良いんじゃないかな?と思ってます。
それくらい完成度の高い作品です。


ぜひ、未プレイの方は手にとって頂きたい作品ですね。



※以下ネタバレ※











【シナリオ】
最初の印象は
館の女中が記憶を巡るのを手助けしてくれる
ミステリー物かな?と思い

1章の甘酸っぱい少年の恋愛話しから
その最後の妹のヤンデレっぷりにサスペンス化し、

2章のスプラッタ

3章での昼メロの様なドロドロ感

というように 読み進めて行くうちに 印象が二転三転していきました。

そして、
白い髪の娘を巡っての転生物なのかな?と思って
最初疑問に思ってた男なのに女名の「ミシェル」という名前に違和感を覚え
ミシェルの過去を知り、白い髪の娘と勝手に関連付けて読み進めていって
「ミシェル」の女の名前も「なるほどねー」と思ってたら

白い髪の娘とミシェルは別人だという事が
分かった時は2重で騙されたー!!

勝手に「白い髪の娘=ミシェルの転生姿」だと思ってた時
さまざまな時代で 別の男性と女性として恋愛をしてるのは色々考え深いなー・・・と思ってたのに!w

章ごとの人物やらエピソードで
人間の汚い部分が描かれてて、すれ違いや
その人間の立場を知れば さらに印象が変わります。

キャラクターの過去とか、
酷い目にあっていても、読み進めて行くと
もっとエグイ展開のあるキャラも居たり。

不幸は計れる物じゃないですし、
それぞれ 実際に体験しなくちゃ完璧には理解は出来ない物で
「誰が一番可哀相」とか簡単に決められなくて
深くて重みのあるシナリオだと思いました。



【キャラクター】
・ミシェル
本作の主人公。
性同一障害、心は男でも体は女という 葛藤が描かれてて
こういう事は周りの人間が認めてしまう事が大事なんですよね。

私はメイクアーティストのIKKOさんは女性としか見れないですし、
彼女の事を度々「彼」と表現するのは違和感を覚えたりします。

ミシェルほどの性別に対する悩みだとかコンプレックスでは無いのですが、
私個人も打ちひしがれるほどに性別にかんする事で頭を抱えたりとかもするので
ミシェルのエピソードを見て ズーンと暗い気持ちになってしまいました・・・。(汗)

「女らしさって何だろう?」とか思いません?
男性ならば「男らしさ」で悩む事もあると思います。

憧れの人や好きな人の理想の女性像と自分がかけ離れ過ぎて
落ち込んだりとか、女性らしくあろう!とか思っても
すっごい美人さんやすっごく可愛い女の子を見てしまうと
隣に立つのも申し訳ないと思ってしまう事もあったり。

ミシェルの母がずっと「女性らしく!女性らしく!」と口にする度に
私にもグサグサ刺さってしまうので
「女性では無く男性である」ミシェルにとっては その言葉は
本当に辛い言葉なのではないかな、

エメが自分に対してしてきた事を
兄達に言ってやれば良かったのに・・・

作品の中で何度も「天使」という言葉が出てきてるとおり、
ミシェルの存在を天使と比喩してるのかと思いました。
天使自体 性別が無い設定が多いみたいですよね。


・ジゼル
最初、実はジゼルもミシェルも好きじゃ無かったのです。

ジゼルはヒステリックになるし、
ミシェルは突き放すし、

それでだんだんと 初々しいカップルに変わって行くのが
とても微笑ましくて好きでした。
最終章でも 明るくミシェルを支えているジゼルは
プレイヤーにも癒しを与えてくれたのではないでしょうか?

最初の自我を失い、心を磨耗してしまった
ミステリアスな女中としての彼女も魅力的でしたけどね

なので、女中から本当の「ジゼル」を知った時の違和感凄かったですw



・メル
1章の彼と白い髪の娘さんの甘酸っぱい恋愛は好きでした
そして、てっきり私はあのネリーが「かつら」を付けたシーンでは
ネリーが白い髪の娘さんを殺害して頭皮を切り取ったのかと思って
勝手に震えてたのですがw

髪を切っただけ(?)みたいで安心しましたw

それでも兄のメルに対して
「あなたは血の繋がった人しか愛せないのよ」って言うシーンは
ゾクっとしましたけどね。

・ネリー
1章では好きになれなかった彼女、私は「モルガーナの記憶」を辿ってる時に
出会った彼女は好きになれました。

1章で鼻についた我侭も可愛らしく感じましたし、
何より 彼女が転生したネリーより大人だという事が
好きになれた要因でした。

・ユキマサ
2章も、オリジナルのユキマサに対してもあんまり良い印象は無かったです。
この2章、スプラッタ過ぎて 脳が情報仕入れるのを拒んでしまってw

そして獣の正体に気づけなかったのが悔しいです!w
結構 色んな作品に触れてきて 大体物語りの展開とか
その作品が面白くても大抵
予測できる方だったのですが、全然予測出来なくて
私もまだまだだな、って痛感させられましたw

・ポーリーン
彼女の盲信、盲目っぷりは 良い印象無かったです。
好きだと思った人物の言葉しか信じない、他の言葉は嘘で
敵になる、という彼女。

私は読んでいて イライラしました。

メル(隠蔽に人を殺そうとした所は嫌いでしたが)があんなに
悩んで妹と向き合って話しをした場面を見た後に

ポーリーンがメルとネリーを嘘つき呼ばわりした時は最高にイラっと来ました。

ポーリーンの盲信は人に対する愛というのかな?とも疑問が。
いくら好きな人の言葉でも 何でも信じてしまうという事は
信仰と変わらないのでは?

・マーリア
3章では彼女の事が嫌いだったのですが、
オリジナルの彼女はとても活き活きとしていて
好きでした。

3章の彼女のやった事は何も擁護出来ませんね。
復讐するんだったら白い髪の娘を巻き込むな、と思うし、
ファミリーの問題でヤコポに対して憎しみを抱くのは
分からない話しでもないです。

ネリー、マーリアの転生した姿は嫌いの分類でしたが、
オリジナルは好きでした。
ポーリーンは逆に オリジナルの方が好きになれませんでした。

・ヤコポ
実は3章の 老衰するまで白い髪の娘をずっと待ち続けた、お話しは
凄い好きでした。

妻を愛してるのに 信用できなくて、勝手に嫉妬して
暴力や監禁なんて 最低ですよ。

マーリアの策略などなくとも、根本的に人を信用できないっぽいので
同じような結末を辿っているような気がします。

そしてこの時代の白い髪の娘さんが とても一途で健気で
本当に 涙が出てきそうでした・・・。

ただ、ちょっと残念なのは
白い髪の娘をモルガーナの影を感じてたから選んだ、的な事を
聞いたときは やるせない気持ちになりましたね。

3章が無かった事にされたみたいで。
ヤコポが最期までずっと孤独に 白い髪の娘を待ち続けたという描写が
凄い好きだったので、ちょっと 台無しな気分になりました。

そして、最後彼がモルガーナに対して「笑って欲しい」と願った事と
モルガーナのその答えが ちょっと切なかったです。

気持ちや想いがどうあれ、ヤコポが彼女に対して行ったことは最低です。
なので、 取って付けた様な ハッピーエンドにしなかった所が
凄い良かったです。

でもヤコポさん、愛してると思いながら手を上げてくるのは
典型的なDV男ですね。


・エメ
大嫌いでーす!
大事な事なので何度も言います
大嫌いでーす!ヽ(・∀・*)ノ

ミシェルの「世話」という名のイビリや虐待、陵辱を読んでて
早く なんとか(主にエメの死)ならないかなーと思ってたのに
彼女には 何もお咎め無し!

「因果応報」って存在しないんですか!?

嫌な人間が最低な事をしても 咎められず
幸せに生きてるというのが ある意味リアルで生々しかったです。

そして 意外なのは
婚約解消とかにならなかった事ですね。浮気とかしてたのに・・・。

そして安易に「エメには実は辛い過去があった!」
みたいな方向に行かなかったのが良かったです。


・モルガーナ
上でも書きましたが、取って付けたようじゃハッピーエンドでは無かったのが良かったです。

3人に対して「許しはしないけど魂は開放する」という言葉には重みがありました。

よく作品で酷い事したり、酷い目にあったりしても
最後に 何でも許してしまう聖人君子みたいなキャラや
大団円だったりに違和感を感じてしまうので
私はこういう展開は好きです。

もしモルガーナが「許す」と言ってたら
こちらの「ファタモルガーナの館」の評価も微妙になってかもしれません。

物語の展開の自然さよりも製作側の「キャラ愛」が強くなってしまい、
展開が悪くなってしまう場合が多いです。
アニメや漫画に多いですよね。スタッフさんや作者さんが一つのキャラに対して
必要以上に贔屓にしたり、嫌ったりしてストーリーが微妙になってしまうケースとか。

この「展開好きだけど、このキャラが目立ったり、活動したりするのは違うなー」とか
「なんでこのキャラ波風立たせる発言させるんだろう?作者は嫌いなんだろうなー」と露骨に感じてしまうと
読み手としては 切ない気持ちになったりします。

こちらの作品は
作者さんやスタッフさんのソレゾレのキャラ愛はあるのでしょうが、
ソレを抑えて物語の構成を重視したのが良かったです。

・白い髪の娘
どの時代もどう転生しても 報われる事が無い子でしたね。
上でも書きましたが、3章の一途さには涙が出そうでした・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上記でも書きましたが、
考察サイトとか無いのが残念です・・・・。

読んだ後に リフレッシュさせるために
考察サイトを読んだりするのが好きだったりして

自分でも気づけなかった事が気づけたりするのが楽しかったりするので・・・・

設定資料集も一応購入検討してるので、
そちらを読んだら 感想も変わってくるかもしれません。

なんにせよ、コチラの作品に巡りあえて良かったと思ってます!
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