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死神と少女

2019.10.19 Sat
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「死神と少女」(VITA)の感想です。

もう移植は無いと思ってたんですが、
まさかの発売ですよ。

TAKUYOさんのソフトは出荷が少ないと思うので
いずれSWEET CLOWNみたいに値段が高騰しそうですね。

PSP版が出た時も感想記事を書いたんですが、
当時と感想が変わったかもしれません。
(昔の記事を掘り起こすのが面倒で読んでませんが)


【システム】
今作の死神と少女のライターさんは
大正×対称アリスと同じ方という事は存じ上げてます。
どちらかの作品をプレイした事がある方は分かると思いますが、
かなり癖の強い作品となってます。

恋愛に比重を置いてないので乙女ゲーというよりはノベルゲーです。

対アリと同じ様に精神を抉るような事や皮肉れた展開もあるので、
対アリが好きならばお勧めの作品です。

ただ、対アリよりはギャグや突拍子の無い展開は少なく
常にシリアスな展開が続きます。
ドタバタコメディはありませんが、
主人公達のほのぼのとしたやり取りが楽しいです。

あと、この作品の影響で本を読みたくなります。
本のページをめくったり、閉じたりする環境音が心地いいですね(*´ω`*)

ヒロインのデフォ呼びあり、声もあり。





※ネタバレを含むので畳みます※






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遠野 紗夜
今作のヒロイン。
お嬢様で一見芯があってつよい女性の様な印象を受けますが、
実家や出生について色々トラウマを抱えてて
兄に依存してて病んでます。

病んでる彼女の様子は見てて恐怖を感じますが、
精神が安定してる時の穏やかな彼女は好きです。


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日生 光(偽)
ひょうひょうとした掴み所の無い先輩。
日生 光として入れ替わって生活する姿は
カッコーの托卵をなんとなく彷彿とさせました。

グッドエンドは日生(偽)と駆け落ちする形で
世界を転々と回ってる描写があります。

実はバッドエンドの方が興味深い。
紗夜は日生(真)と結局婚約する事になるんですが、
日生の手に何故か傷跡がある描写があるんですよね。
これは日生(偽)が薔薇のトゲで怪我をした時についた物だと思うので、
なんらかの形でまた 本物と偽物が入れ替わったんじゃないかと予測。

共通ルートでも語られてましたが、
「本物になれる」と本物の日生が殺されそうになったと証言してた通り、
多分 バッドエンドでは本物が殺されて偽物が入れ替わったんだと思います。

日生ルートに入らない場合は偽物はそのままフェードアウトして
日生(真)が紗夜たちの友達グループに加わるんですが、
完全に別人なので違和感や寂しさを感じると思います。

日生の手を舐めるシーンがあるんですが、口淫を連想させます。
紗夜は経験がある事を仄めかしてる様に感じました。
もう既にこの頃から遠野 十夜と肉体関係にあったのかな?

もしくは実家暮らしの頃 両親に性的虐待をされてたのかも、と
胸糞な設定があるんじゃないかと邪推してしまった。

このライターさんが意味無くそういう描写を入れるハズが無いと思うんですよね。


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桐島 七葵
武士みたいな堅物男子。
この作品の登場人物の中で裏が無いキャラクターです。
見た目が好み。

千代がコスモスの化身だと判明するルート。
特殊な人間以外は千代の姿が見えないので、
イマジナリ―フレンドみたいな存在です。

この作品では千代以外にもヴィルヘルム・猫田、
遠野 十夜みたいに人なざる存在が多く出て来ますよね。

七葵くんの事を大切に思うと同時に
恋敵として嫉妬したりと 色んな想いに揺れる千代と
それを全て分かった上で受け止めてる七葵くんの
絶妙な兄弟関係が好きでした。

七葵くん大人ですねー。
高校生と思えないほど どっしりと構えてて
カッコイイです。

七葵くんルートのエンディングでは紗夜と結ばれ
子供二人出来、その子達が七葵の幼少期と同じ様に
千代と繋がりを仄めかしてる描写は好きです。


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遠野 十夜
本物の死神さん。
見た目が好みその2。

初見プレイの頃は紗夜の本当の兄だと思ってたので、
兄妹の関係を逸した恋人関係を匂わす触れ合いに
居心地の悪さを感じてしまってたんですが、
もう真相を知った状態での再プレイは前ほどダメージはありませんでした。

ただ、やっぱり恋人みたいなやり取りの文章の中で
「兄」って文字が混じってるを見る度に気持ちが悪くなってしまう。

紗夜の依存の対象が他の男性へと変わると
最初から存在しなかったかの様に遠野 十夜の存在が消えてしまうので
ある意味儚い存在。

正直彼の事は苦手ですが、ここまで紗夜に対して想いを寄せても
彼女が他の男性を選ぶと忘れ去られてしまう所は可哀想だと思いました。


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死神になりたい青年。

十夜ルートと対となってるお話し。
他の攻略対象のルートでは直ぐに消えてしまう
十夜が凄い粘って来るw
あのローブより普段着のがカッコイイよ! (*´ω`*)


臥待 春夫
本物の「遠野 十夜」。作家さん。
「あとがき」はメタで曖昧な書き方をしてます。

七葵くんとのメタ的な会話を推測するに
春夫さんはゲームマスター的な存在で
七葵くんは別の世界から来た住人で読み手と同じ存在。
そこまでは分かったんですが、「七葵がこの世界から外れてる」という台詞が
良く分かりませんでした。

七葵くんルートが確かに存在するのにまるで 
この世界の登場人物では無い様な言い方をしてるのが引っかかります。

七葵ルートが他の攻略対象と違って
皮肉れた展開が無い普通の乙女ゲーという印象を受けたのは
「七葵くんが世界から外れてる」からなんでしょうか?
それとも七葵ルート自体この世界には実は存在してなかったんでしょうか?

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私はこういう変化球を打って来る作品が好きなので、
久しぶりにプレイして楽しかったです。
プレイし終わってから色々考える余地のある作品は好きです。

正直もう移植は無いかと思ってたので本当にビックリです。
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